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2012/03/26

レオナルド・ダ・ヴィンチと話す (2)

あなたの作品には流れる水が背景に描かれているものが多いのですね。
どうしてでしょう?

「キリストの洗礼」、「岩窟の聖母」、「最後の晩餐」「聖アンナと聖母子」、
「モナリザ」、「受胎告知」等には背景に水の流れが主題を引き立てるようにいきいきと描かれています。これは何を意味しているのでしょう?
美術家が評価しているように絵画の構成上そのような奥行き感を求めたのですか?それならどうして作品のほとんどに、何故「水」なのですか?

「キリストの洗礼」においては遠景から流れてくる水がキリストの足元を浸しています。それは単なる構成上のことではないように、私には思えるのですが?あなたの中で「水」はどのように進化して行ったのでしょう。

私は美術史家でありません。「水」に関心を持ち、水と35年遊んできたものの興味でお尋ねしています。あなたの「水」は単なる物質としての水ではなくなっていますね。
聖なるものとしていのちが生まれ、そして死に至るまでのシンボルとして、
あなたが描く主題の背景に無くてはならないものとして登場しているのでしょう。水と同様に描かれている岩は地球の骨ととらえ、水は体液、流れる川は血液と看做すことが出来ます。
当時は誰れもが「水」に対してあなたのような接し方をしていたのですか?