京都は相変わらずの残暑で蒸れていたが、6人が勇んで参加された。
愛宕念仏寺は嵐山の奥にあり、木陰は爽やかな風が流れていた。
本堂の扉を開放して、縁側に座っていると自然のエネルギーを満たした風が全身を通り抜けていく様子が実感できる。
一日中ここにいてもいいとさえ思えた。
久しぶりに機械的な冷風でないほんものの風に会えた。
ここには1200体の羅漢さんがいる。
それを彫った人々の想いと、羅漢さんの願いが境内中に満ち溢れている。
次に清水寺に行く。参拝者で混雑している道から離れ、多寶閣に参拝する。
ここが修学旅行の目的の場所である。ここには何かがあると言うのではなく、
感じる処である。
いままでの参加者の感想も集約して、ほとんどの人が「うん、これだ。捜し求めていたものがここにあった」という確かな手ごたえを感じられ、今回も終えた。
![]() |
photo : Yu Nozaki |