HP


HP     Profile     Gallery 

2011/07/15

「山水経」に学ぶ

道元禅師の正法眼蔵の中に「山水経」がある。
私には難解の書だから、その道の先生に教わりたいと思っている時、
ご縁をいただき福井の国生山・佛性寺、松岡・天龍寺住職 笹川浩仙さんに
お目にかかることができた。

師は座禅道場を広く解放し若い人達から、
笹川老師と呼ばれ人気があります。

曰く、書かれている文字にとらわれず、声を出して読み、
フィーリングで捉まえろと教えていただいた。

その教えにより、自分勝手に解釈してみると、
山や水を見るとき山や水の形にとらわれず、
自分が山や水になって見ろという。

そんなことができるのかと思うが、私が30年川に入って水と遊んできて、
少しは水のことがわかると自惚れて水を見ると、「みんな水の中」と言える。

今日のように35度の外気であっても57%の水を含んでいる。
あらゆる物を見るとき水を抜きにしては物は見れない。
岩を見るときも含まれている水も一緒に見る。
そうすると岩が今までと違って見える。

また山も水も永遠の過去から時を経てきて今がある。
だから山は山の真実を行っている、水は水の真実を行なっている。
このように人が自然と向き合う姿勢を道元さん(日本の先人)は私達に教えている。
私はこれから「山水経」を読む。

笹川浩仙老師    写真: 野崎 悠