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2012/08/04

水とダイアモンド (29)「月」

八月の入って1・2・3日昼の暑さの代償に自然は夜に素敵なプレゼントをもってやってきた。
14夜15夜16夜と宇宙の半分を昼間のように照らしてくれた。
月光は部屋の奥まで差し込んで眩いばかりの明るさです。
当然のように「月光値千金」のメロディーを口ずさんで一人ロマンティックな世界に浸っていた。人類があそこまで行って帰ってきたという事実をどうしても現実のものとして受け入れることに違和感がある。 
日本の昔物語にある、「うさぎの餅つき」「竹取物語」のかぐや姫の方が私にはぴったり来る。

うさぎは餅をどれだけ搗いたのだろう?
かぐや姫はいまあの月で何をしているのだろう?
と想いをはせるほうが人間らしいと思う。
物と人の関係は人がその物にどれだけ想いを向け、どうしたい、
どうありたいと思うかがいい関係だと思う。

photo : Yu Nozaki