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2011/10/17

タオの水 (3)

タオの働きは無為自然。自然にあるがままの力が最も良い。
人類はどうしても作為的に動かそうとする。

水は35億年前から存在していて、常に動きながら循環している。
水は流れるときも水にとって都合の良い流れ方をしている。
急勾配のところでは勢いつけて流れて行く。
野原を横切るときはゆっくりと流れて行く。

それが自然そのものなのだが、人は水の流れを制御しようと護岸工事をしてまっすぐ効率よく流そうとする。
それは人と自然の戦いになる。
そうすると水は想像以上の力で人工物を破壊する。

山で降った雨は急峻な川を一気に下り、
折角の天然水もたった3日で海へ流れてしまう。
もっとゆっくり流して日本の大地にしみこませる方法で河川事業はできないものだろうか。

大地が潤うことは動物も食物もすべての生きものが潤うことにつながるはずなのにと思う。
あるがままの自然が一番力を放出してくれる。
水も流れたいように流してあげることがいい結果につながる。
水はゆっくり流れて、大地に広く深くしみこんで、
多くの生き物たちの命を生かしたいと願っている。